ブリックパック
東海林さだおの『いかめしの丸かじり』を読む。
もう、おかしくておかしくて
3行に1回くらいの割合で、ふきだしてしまう。
したがって電車の中で一人で読むと注目を浴びることになるから
そのあたり要注意の本である。
なかでも、“箱物ジュースチューチュー”の件は
もっとも危険である。
さて、箱物ジュースとは250mlほどの紙パック飲料を指すのだが、
それをストローでチューチューするのが、
東海林さだおは、いかに嫌いかを熱く熱く語る。
格好がみすぼらしいし、仕草が惨めたらしい。
なんだかせこい感じもするし、あさましい感じもするし、貧乏くさいし、さもしい感じさえある。
だいたいあんなオモチャみたいなものを口にくわえててですよ、呼吸をととのえてからちょっと息張ってチューチューすすり、おっ、上がってきた、上がってきて口んとこまできて、いま、ちょびっと口の中に入った、しめた、なんて、やってることがあまりにもけちくさいと思いませんか。
すべからく飲み物は、堂々と、胸を張って、意気軒昂にゴクゴク飲むべきものなのだ。
↑そんな男性のチューチュー姿を想像したら、
笑いがとまらなくなります。
- 作者: 東海林さだお
- 出版社/メーカー: 朝日新聞出版
- 発売日: 2010/06/18
- メディア: 単行本
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