ブリックパック

東海林さだおの『いかめしの丸かじり』を読む。

もう、おかしくておかしくて
3行に1回くらいの割合で、ふきだしてしまう。
したがって電車の中で一人で読むと注目を浴びることになるから
そのあたり要注意の本である。

なかでも、“箱物ジュースチューチュー”の件は
もっとも危険である。
さて、箱物ジュースとは250mlほどの紙パック飲料を指すのだが、
それをストローでチューチューするのが、
東海林さだおは、いかに嫌いかを熱く熱く語る。

 格好がみすぼらしいし、仕草が惨めたらしい。
 なんだかせこい感じもするし、あさましい感じもするし、貧乏くさいし、さもしい感じさえある。
 だいたいあんなオモチャみたいなものを口にくわえててですよ、呼吸をととのえてからちょっと息張ってチューチューすすり、おっ、上がってきた、上がってきて口んとこまできて、いま、ちょびっと口の中に入った、しめた、なんて、やってることがあまりにもけちくさいと思いませんか。
すべからく飲み物は、堂々と、胸を張って、意気軒昂にゴクゴク飲むべきものなのだ。

↑そんな男性のチューチュー姿を想像したら、
笑いがとまらなくなります。

いかめしの丸かじり (丸かじりシリーズ)

いかめしの丸かじり (丸かじりシリーズ)