今日読んだ本

昭和天皇 日々の食

昭和天皇 日々の食


宮内庁で陛下・殿下のお食事を料理してきた作者の手による著書。
著者は、ホテルの料理人を経て、縁あって宮中に入る。
ホテルでの料理と、昭和天皇の料理を作ることの大きな相違、
昭和天皇今上天皇、皇太子殿下の食事を通しての、それぞれのお人柄、
そして、著者の渡辺誠さんの生き方がそのものが
大変に興味深く、数時間で一気に読んでしまった。

渡辺さんが、まだ宮中に入る前、職人として技術を磨いているときのエピソードが、
私の、心にチクっとささった。

「仕事でだけでなく稽古事もしかり。月謝が安いからといって通っても、安い先生からはそれなりのことしか学べない。何事も時間の無駄をしないように、一流の先生について学べ」

しかし、まずはこの、”一流”を見抜くのが難関。