かしこ

直島みやげをいただいた。

この素敵な小箱の中には、それはもう繊細な二枚貝をかたどった干菓子が入っていたのだが、
今はもう溶けて、消え去ってしまった。(腹の中に)

和三盆の質感が、まんま白く美しい貝を思わせるし、
口のなかで崩れていくのは、まったく波に消える砂の城の儚さだし、
じゅぅっと溶け出す甘みは、丸い。
こんなに想像力を刺激するお菓子は、初めてかもしれない。

せめて、揺れる波の小さな海みたいな、箱の写真だけでもおすそ分けをどうぞ。

f:id:aozora8080:20141027073453j:plain