7歳のアレックス君には、やられたなぁ

古典だとか、超大作とか、「これくらいは教養として読んでおいて欲しいなぁ」と
先生方から名指しされる本は、私はこれまで敬遠してきました。
それというのも、夏休みの課題図書みたく、読書感想文を書かねばならなかったり
読んでいないことへの劣等感とかを刺激されるとか、まあ、諸々の理由からなんだけど…。

だけど、図書館の児童コーナーをうろうろするようになって、最近はそんな気持ちも変わってきました。
美しい装丁、大きな活字、挿絵が手招きします。
「ほら、こんな世界があるんだよ」
「まぁ、ちょっと立ち寄ってみない?」
と、ここは最初の一歩を後押ししてくれる類の宝庫なんだもん。


で、今回はシェイクスピアと仲良くなろう。

こどものためのマクベス (シェイクスピアっておもしろい!)

こどものためのマクベス (シェイクスピアっておもしろい!)


著者のロイス・バーデットは、カナダの小学校2年生の担任の先生です。
本来、シェイクスピアは子どもむきでないとされているのですが、

シェイクスピアの作品は幼い子どもにも、面白さや意味がそれなりに理解ができるもので

いやいや取り組まなければならない勉強ではない

との考えのもと、7歳の生徒たちは授業でシェイクスピアの作品を味わいます。
この本は、いわば、ロイス先生と生徒である子どもらの活動をまとめたもので、
挿絵ののみならず、本文も子どもらによるもので、
原文の持つリズム感にならって、二行一組で韻を踏んでいます。

「うん、とっつきやすいよ」

マクベスには名誉と血と槍と剣のことばかり出てきます。でも中心は権力のことだと思いました。さいしょ、マクベスは国をまもろうとする良い人でした、でも、もっと強く、もっとえらくなりたいと思いはじめて止まらなくなり、さいごにはきょうぼうな人になってしまいました。
2年 アレックス


ありがとう!アレックス君。マクベス読みたくなってきたよ!でも君のように自分の理解を簡潔に書けないかもしれない(涙)