9月8日

静かな住宅地に突如として現れた、煉瓦づくりの意匠を凝らした巨大な門。

その奥から流れる楽しげなJポップミュージック、

そして買い物袋を両手にさげている年配夫婦、スナックを食べ歩く親子づれが見える。どう考えても誘われている。

「私も早く、中に入りたい!」

と、思うここは

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少年刑務所でした。

この週末は矯正展だったのです。

 

刑務作業品の展示即売や、矯正処遇のパネル展示、施設見学ツアーなどがありました。そうそう少年鑑別所でやっている性格検査の体験なんかもありました。

つきたてのおもちを食べることができたり、近くの牧場のソフトクリーム出張販売もあって、じゅうぶん一日居られます。

 

ゆえに、私に同行してくれた学生時代の先輩の第一声は

「オーキャンみたいやなぁ」

本当に、まるで大学のオープンキャンパスのような雰囲気です。

 

しかし、雰囲気は似ているけれど矯正展は、オーキャンで在学生とアレコレと関わるのと違って、受刑者はあの音楽が流れるスピーカーの背後にある寮におり、当然といえば当然でありますが、われらと彼らが接触できないことが、とても大きく違うのでした。

(つづく)