使い捨てカイロ

私が小さな子どもだった頃、使い捨てカイロはまだなかったか、メジャーじゃなかったか、
ともかくそんな便利なモノはなかった。

今以上に、寒がりだったのにどうやって耐えてきたのか。
なんたって、山から下ろしてくる空っ風に吹きさらされて、田んぼのなかの通学路を3キロ歩くのである。

通学路脇の鉄工所から溢れでてきた直径1センチくらいの鉄の塊を、
靴の裏で引きづり歩いて、しばらくしてから手に取ると摩擦熱で暖かい。
ってのを知ると、子どもらは皆ズルズルと歩いていた。

また、家のストーブで石!?を焼いて、布に包んで持ち歩くとか…。

なんと涙ぐましいことをしていたのか。

さて、今朝、私は貼る使い捨てカイロを、ふくらはぎに貼ってみた。
ふくらはぎがあったかいって、これいいねぇ。
足取り軽やかになるわぁ。
子どもだったころの私に言いたい。今は便利な時代になっているよ。