渚のアンパンマン

友人と、やなせたかしさんの絵・作品を見に行った。


私の目当ては『渚のアンパンマン』という絵。
夜の黒い海の彼方から、月を背にして
燦然と輝くまん丸笑顔のアンパンマンが、こっちに向かってやってくる。
「アンパンマン、私のところに来てくれたんだ!」
そう思って鼻の奥がツンとくる。

ところで、この展示会場で
実は、アンパンマンは当初太っていて、汗かきで、情けなさ満開だったのを知った。
しかし、私たちはこのアンパンマンも
とてもとても気に入った。
食べものがなくて困っている人に、食べるものを与える現実的なところも、
人を助けるときの痛みも込みで、すごく人間くさい。


さて、再び『渚のアンパンマン』、
かつて私がお先真っ暗の状態になったことがあり、ひとり長く心細い時間を持った。
そこへ友人が遠路はるばる「お待たせ〜来たよ!」と会いにきてくれたことがダブってしまう。あらら涙が出てしまったよ。

今回、一緒に見にいけてよかった。
ありがとう。

人生なんて夢だけど