パクチー問題

先日『ラクサ』をついに食した。
これは辛味と甘みのバランスを加減して味わう食事なのだな。
今回は、辛みを堪能したので、次回はココナッツ風味を楽しみたい。
お汁とともに麺でよし、ご飯でもよし。
2度、3度と楽しめる。こりゃいい。


さて、ここで『パクチー問題』である。


ラクサの出来上がりを待つまでに、
店の女主人が尋ねてきた。
『パクチーは食べられますか?』
『大丈夫ですか?』
その口調には疑惑、怯え、諦念、そしてかすかな期待が感じられる。
これは一体なんなのだ。こわいぞ・・・。


実は、私の初パクチーは
この草が『パクチー』という名であることや、
日本において好き嫌い―それもどちらかと言えば嫌い―のあるものとは知らない頃にタイで経験している。
初パクチーの印象は・・・特にない。また、それ以来食べていない。


しかしその後、今日までに私はいろいろと聞いてしまった。
パクチーが相当なくせものであることを。


そして、今、目の前にパクチー。
被暗示性の高い私は、見事に・・・。
これに先立ち、歳を経て食べられるようになった、果ては好物になった話をしていたのだが、
私は、見事にパクチーに関しては、逆の道を行ってしまったのだった。